sionのアトリエは
暁光(あけがたの空の光)とともに始まる。
起きて、水を飲み
外の空気を吸い
香をたく。
仏教詩人の坂村真民さんが仰る
未明混沌、虎の刻は
すべてが混沌と溶け合って
いのちに満ち溢れている。
じきに、ご来光を拝むと
背筋がピンと伸び
自分がどこへ向かっているのか
今何を作れば良いのか、はっきりとわかる。
暁光と僥倖(偶然に得るしあわせ)が
同じ音であることを
毎朝、確認する。
1日で最も好きな時間。
寂静たる時に満たされながら
手縫い針を進める。
革を貫く
ポツッ、プツッ
という音が、心地よく響く。
この満たされた幸せが
私の作品を手元に置いてくださる方々にも
届けられるよう、精進いたします。
いつも、応援してくださり
ありがとうございます。
[追記]
2020年10月
台場から青海へアトリエを移転しました。