刀剣類のためのショルダーバッグを作りました。
・日本刀
・居合刀
・模造刀
・木剣
などを入れて、持ち運ぶことができます。
長さは110cm。
今回は木剣にサイズを合わせているので
直径は10cm程度で設定。
日本刀を入れる場合は、鍔の大きさや
反りの形状を考慮して
もう少し大きめな作りになる感じですね。
今回の革は
フィレンツェにあるタンナー「ワルピエ」社の
有名なButtero（ブッテーロ）を使ってみました。
植物性フルタンニン鞣しに染料仕上げを施した
ステア（成牛）の肩部分の革です。
さすがに、艶と発色が、素晴らしい。
内側に床革を重ねて厚み（強度）を持たせ
筒状にした革を
手縫いで、拝み合わせ縫いをしています。
完成したものを
革の生き字引の先達のところへ持って行ったら
「この縫いで15cm以上のモノを初めて見たわ」
と呆れられました。
なぜかというと
面倒くさい縫い方なので
縫っていて皆さん嫌になるそうです。
だから作品も短くなる。
私の場合は
これを縫い終わった時に
それ以上縫えないことが悲しくて
実は、縫い目を全て解きました。
もう一度、最初から縫い始める幸せを
楽しむために。
その話を先達にすると
きっと変態扱いされるので
話さずにおきました。
蓋と底は駒合わせ縫いで、正円に。
革が秀逸なので
デザインはシンプルなほど良いです。
蓋もシンプルに
バネホック２l箇所で止める形状。
年数の経過とともに革の艶が増し
色も更に深くなるでしょうから
ぜひ、使い込んでいただきたいですね。
武道具で買える居合刀ケースなどは
なぜか同じような形ばかりだし
良い刀をお持ちであれば
その刀に合うケースを
オーダーいただくのも、楽しいと思います。
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