「四次元かばん」の特徴(制作・作品・材料や道具)について

2020-09-09

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「四次元かばん」の特徴(制作・作品・材料や道具)について

2020-09-09

「四次元かばん」sionの特徴について、ご紹介です。

制作特徴【アジャイル制作】

一人の人間がクリエイトできるものは
その人間の、過去の経験と
思考の範疇から出ることはなく

 

必ず、その偏りや
スコトーマ(心理的な盲点)が
制作の可能性の邪魔になる。

 

もし依頼者を感動させるなら
自分ではない”誰か”との化学反応が
絶対条件だ、と私は思っている。

 

その”誰か”とは、その分野に特化した
膨大な情報を持っているマニアであり
多くは、教室運営者や指導者である。

 

そして、新たなデザインや機能
適切な制作工程や技術について
先輩作家に意見を求め

 

最終的に、各問屋を回り
革、金具、糸、芯材、染料、道具などの
尊敬すべきプロ達のアドバイスで
材料を選定する。

 

(試作品α〜β版の制作について
オーダー制作の流れを参照)

 

この「アジャイル制作」の考えは
ソフトウェア工学における
アジャイルソフトウェア開発」からきている。

 

迅速かつ適応的に
ソフトウェア開発を行う
軽量な開発手法群の総称、だが

 

浅草橋・浅草をベースに
各分野のプロ達と
こまめに顔を合わせながら

 

反復的に、短期間で、制作決定し
依頼者の要望を具体化していく
制作工程が似ているので
この名を転用させてもらっている。

 

元となった
アジャイルソフトウェア開発の宣言には
モノづくりの指針としての
共通性を見出せる。

・契約交渉よりも顧客との協調
Customer collaboration over contract negotiation

・プロセスやツールよりも個人と対話
 Individuals and interactions over processes and tools

・包括的なドキュメントよりも動くソフトウェア
 Working software over comprehensive documentation

・計画に従うことよりも変化への対応
 Responding to change over following a plan

 

作品特徴【特殊かばん・専用道具ケース】

sionでは
専用道具を入れる
特殊なかばんを制作することが多い。

 

一般的な鞄やケースは
市場で、良いものがいくらでも
安く手に入るので、私の出る幕はない。

 

「面白い!と思えるものだけを作りたい」
と思う私のワガママと
依頼者のニーズが
完全に一致していることが、本当に有難い。

 

知らない分野の依頼があると
まず、その分野の専門書を10冊程度読み
ゲシュタルト(全体的なまとまりの構造)的に理解する。

 

アルファ版の試作を作ったら
プロをリサーチし
連絡をとり、手土産を持って会いに行く。

 

大抵のプロは、とても親切で
指導的立場にある人が多いので
教え方がわかりやすく、適切なアドバイスをくれる。

 

例えば、ウクレレバッグを作るなら
業界誌に連載の執筆をしながら
講師業をされているヒロ竹之内先生に
ウクレレを教わり、バッグを相談している。

 

刀剣かばんなら、刀剣研磨師に
古武術用かばんなら、道場師範に
ハッカーかばんなら、ドクターに
という具合だ。

 

その道具を知り
使い方を知り、体に馴染ませることで
どのようなモノを作るべきか、気づく。

 

依頼者すら気づいていない
利便性までカバーできると
「クリエイトできたな」と満足できる。

 

依頼者のおかげで
私のクリエイターとしての引出しと
人生の楽しみが増え続けていて
感謝に堪えない。

 

材料・道具の特徴【国産品】

sionでは
国産の材料と道具を
優先的に用い、制作する。

 

正直なところ
日本は、革文化の歴史が浅いため
材料にしろ、道具にしろ
歴史ある海外製品に、劣る部分もある。

レザークラフト工具

 

しかし、明治維新で国を明け渡し
太平洋戦争後に日本人的精神を奪われた
と感じている自分にとって

 

日本に残されているのは
「モノづくり」の魂
だと信じていて

 

「モノづくり」の中から
サスティナブルが求められる社会を背景に
「廃材としての革」を活かす道を選んだとき

材料_革サンプル

自分が革作品で成長すること
日本の革産業を応援していくこと
同義とした。

 

もちろん依頼者のニーズ次第で
優れた外国製品も選択する。

 

しかし最初にサンプルに使うのは
国産革、栃木レザーのヌメ革や
広島県三原で作られるRaminoさんのラミー(麻糸)だ。

材料_糸サンプル

コストはかかるが
金具も国産品を選ぶ。

 

結局
どんな道具を使っても
どんな材料を用いても
依頼者を満足させることこそが、ゴール。

 

それさえ実現できるなら
制作過程における
クリエイターの自由として
国産品を優先し

 

国内の革産業とともに歩み
成長する道を
日本人として選択していきたい。

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